導入
この問題はTableau初学者の方を主な対象として作成しました。
Tableauでデータ可視化を作るとき、またTableauスキルを高めていく上で、一番の基礎は何でしょうか?
自分は以下3点だと思っています。
- 集計粒度を意識できること
- 適切な項目を適切な場所(行シェルフ、列シェルフ、色マークなど)に配置できること
- 適切なマークタイプを選択できること
端的に言えば、Tableauでのデータ可視化は「どの粒度で集計し、何をどこに配置し、どのマークタイプで可視化を作成するか」を考えて実行することが肝要です。上記3点を考えることは全ての場面で発生します。
(もちろん実務上の多くの場面では、目的の可視化を実現するために様々な機能や計算ロジックを組み合わせる必要が生じますが、まずは上記3点を考えることで適切な設計を行うことが重要です)
この問題では簡単な可視化の作成を通して、「どの粒度で集計し、何をどこに配置し、どのマークタイプで可視化を作成するか」を考えながらTableauを操作することを実践してみましょう。
また、アナリティクスペインの機能(傾向線や箱ひげ図)もいくつか使用してみましょう。
問題Workbook

(クリックしてTableau Publicに移動)
解答要件
- ダッシュボードサイズ: 1000 x 800 px
- シート数: 6
- 以下6つの可視化を作成する(任意の色でOKです)。
- カテゴリごと、顧客区分ごとの合計売上のヒートマップを作成する。
- 顧客IDごとの、合計利益と合計売上の散布図を作成する。
- 色は利益率を使用する。
- 傾向線を表示する。
- カテゴリごと、サブカテゴリごとのツリーマップ棒グラフを作成する。
- 色はカテゴリを使用する。
- 顧客区分ごとの、合計売上の円グラフを作成する。
- 顧客区分と合計売上のラベルを表示する。
- 顧客区分ごとの、顧客IDごと合計売上のDot Plotを作成する。
- 色は顧客区分を使用する。
- 顧客区分ごとに箱ひげ図を表示する。
- サブカテゴリごと合計売上のWord Cloudを作成する。
- 色はカテゴリを使用する。
- 以下を意識しながら解いてみる。
- 集計粒度は何か? – 1つ1つのマークは、何ごとの集計値なのかを考える。
- 何をどこに置くか? – 行/列に何を置くか、横軸/縦軸は何か、色は何を示すか、この可視化はサイズで何かを表現しているか、など…
- 使うべきマークタイプは何か? – これは棒グラフか?円か?四角か?円グラフか?など…
- 画面右上の「表示形式/Show Me」を使わないこと。
- この機能を使えば、いくつかのチャートタイプについてはTableauが自動で可視化を作成してくれます。
ただし、この問題は「自分で可視化の構成を意識しながら作成する」ことを目的としているので、この機能は使わずに解いてみて下さい。
- この機能を使えば、いくつかのチャートタイプについてはTableauが自動で可視化を作成してくれます。
データセット
Sample Super Store 2023.1を使用する。
データはこちらから
参考/インスピレーション
- 30分で分からせるTableau基礎講座 (English: Tableau Basics in 30 minutes)
- 2020年に作成し公開した資料です。今回の問題はこの資料を念頭に作成しました。
- Re-skilling Data
- Tableau初学者~中級者の方におススメのYoutubeチャンネルです。
動画形式のため学習しやすく、また内容も分かりやすいです。
- Tableau初学者~中級者の方におススメのYoutubeチャンネルです。
- Tableau 8つのハードルを越える①’(ダッシュ)「メジャーとディメンションを使ってTableauは何をしているのか?マークとは何か?」
- Tableauを扱う上で重要なマーク、つまり集計粒度について詳細な解説がされています。
今回のチャレンジでもマークや項目の配置についての理解が問われています。もし理解に不安があれば、ぜひこちらの記事もご覧ください。
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- カジュアルVizつくりまShow!
- 本家VizつくりまShow!もそうなのですが、これら企画を通して伝えたい技能のひとつは「可視化の構成要素を理解する力」だと思います。
カジュアルVizつくりまShow!の基本問題は今回のチャレンジで扱った問題と近い難易度であるため、もっと練習したい方は、こちらもぜひ取り組んでみて下さい。
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